ふとんクリーン「レイコップ」vs.「ダイソン」の行方

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 テレビや家電量販店で目にしたことがあるだろう。韓国の医師リ・ソンジン氏開発のふとん専用クリーナー「レイコップ」。紫外線(UV)照射の“光クリーン”、毎分4000回の振動パッドでダストをたたき出す“たたき”と“吸引”で、ダニなどのハウスダストを90%以上除去するのが売りで、

「日本での本格販売は2012年2月からですが、昨年8月までに国内で累計販売200万台を突破。世界24カ国で販売しています」(レイコップ・ジャパン)

 という大ヒット商品だ。

 だが、“UV”や“たたき”は効かないと、その効果を疑問視する声も多い。レイコツプ・ジャパンは、

「3つの機能が合わさって効果があるので、それぞれを切り離して論じられても意味はない」

 と説明するが、家電専門誌『家電批評』14年9月号は徹底検証を行い、〈レイコップは只の掃除機〉と結論づけたほどなのである。

 そこに切り込んだのが、イギリスのダイソンだ。13年9月発売の「DC-61」は充電式ハンディクリーナーだが、パンフレットやCMでは、“UVライトはダニを死滅させるのに有効ではない”“ベッドや布団に振動を与えても、ダニをたたき出せない”と、「レイコップ」を挑発するような言葉が躍る。

「他社さんの技術がどうこうではなく、私どもが一貫して追求している吸引力こそが、ハウスダスト対策のベストな提案だと考えています」(ダイソン)

 吸引力ではダイソンに軍配が上がるが、弱点は3時間の充電で約17分しか使えないこと。さて諸兄諸姉、ダニ対策にどちらを選ぶ?

週刊新潮 2015年1月22日号掲載

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