楽天「三木谷社長」は上半身ハダカでカラオケを唄うという都市伝説
「三木谷さん? そういえば見ないわねえ」とは、高級クラブのママの弁である。楽天の会長兼社長にして公職も務める三木谷浩史氏(49)が、銀座であまり姿を見られなくなって久しい。どこに拠点を移したのかと思ったら、最近は都内のカラオケ店に出没中だという。それも、上半身ハダカで熱唱という「伝説」付きで。
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六本木の交差点から歩いて2分ほど、とある9階建てのビルにカラオケ店「F」がある。エレベーターで上がると、一流ホテルのようなフロント。部屋は洞窟を模したものやコスプレ専用など、それぞれ趣向をこらしたコンセプトになっている。
「いわゆる高級カラオケ店ですが、もちろん、銀座に行くよりは安い。コース料理がついて3時間飲み放題で1人6300円です。商談や接待にも使えるお店ですよ」(常連客)
この店で三木谷氏の姿が目撃されるようになったのは数年前からである。三木谷氏といえば、その昔、高級クラブで1本数百万円のワインを開けていたとも言われ、実際、銀座でもよく目撃されたものだが、こちらの“クラブ活動”はすっかり飽きてしまったらしい。
〈(クラブでの接客のような)業態も、もう結構経営が厳しいですよね。やっぱり面白くないし、私も忙しい。むしろ仕事仲間と普通の居酒屋で盛り上がるくらいです〉(『文藝春秋』2014年5月号)
そう話す三木谷氏にとっては「普通の居酒屋」みたいなものなのだろうが、この高級カラオケ店が、最近の根城であることは間違いないようだ。
■「江南スタイル」
三木谷氏の知人が言う。
「彼は毎週のように行っていますよ。多いときは週2~3回のこともある。一緒に連れてくるのは、IT関連企業の社長さんが多いですね。時には三木谷さんが関係しているプロダクションからモデルの女の子を呼んで一緒に盛り上がることもあります」
そんな三木谷氏の得意な曲はPSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」などノリノリの韓流ポップス。酒はあまり強くないが、ノッてくるとテーブルに上がり赤ワインをガブ飲みすることもある。さらに酔うと、上半身ハダカになって熱唱するのだという。
「ここは、いわば三木谷さんの“社外応接室”みたいな場所です。彼は兄貴肌で、後輩のIT経営者から悩みを聞かされたりすると、この店に連れてきて相談に乗ってあげる。皆を元気づける意味もあってハダカになるんですが、困るのは、同席している人たち(女性は除く)も脱がなくてはいけないような空気になるんですよ。元テニス部のキャプテンだけあって、完全に体育会系のノリですね」(同)
三木谷氏にインタビューしたこともあるジャーナリストの森功氏が言う。
「銀座で豪遊すればやはり目立つし、実際、昔の三木谷氏もそうでした。しかし、他のIT経営者たちは以前からホームパーティー形式でハメを外していたのです。これならプライバシーも守れますからね。カラオケ店を使うようになったのも、仲間に教えてもらったのかも知れません」
昼間はモーレツ経営者で知られる三木谷氏。夜は虎の皮ならぬ上着を脱ぎ捨てて、ストレス発散していたようなのである。