皇室写真集を2冊出版でも 「雅子さま」追っかけおばさんが生活保護だった

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「夢を見させてくれる」。これが誰かを“追っかけ”る者に働く心理だ。もっとも、皇室の追っかけ歴21年。自ら撮影した雅子さまや愛子さまの写真集を2冊も出版した女性の場合、その情熱は人並み外れたものがある。何しろ、生活保護を受けながらも追っかけを続けているのだから。

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 彼女は、これまで小林春美の名義で『あこがれの雅子さま』(2001年)と『愛子さま こっちをお向きになって』(02年)を出版している。年の頃は40代後半で独身。関東近郊に住み、皇室を取材するマスコミや警備を担当する皇宮警察官の間では超有名人なのだという。

 そもそも、高校生の頃、現在の天皇・皇后両陛下が乗る車に遭遇。車から手を振る美智子妃の姿に感激し、皇室ファンになった。1993年3月、雅子さまのお妃教育が始まったが、これを機に小和田邸に通うようになり、本格的な「追っかけ生活」が始まったそうだ。

「お二人が結婚されてからは、地方でもどこでも行きました。98年10月、長野の車山高原に行かれた際は、頂上付近で皇太子さまが『空気がきれいですね』などと、話しかけてくださった。もう、感動して涙が止まりませんでした。また、03年、皇太子ご一家が葉山で静養されている時、皇太子さまから『(写真集の)ご出版おめでとうございます』と声をかけられ、この時も嬉しくて涙が止まらなかったですね」(小林さん)

 皇太子ご夫妻“公認”の追っかけというわけだ。

「皇室の方々はみんな美しくて気さく。追っかけは私の生きがいです。14年は一般参賀に始まり、3月には愛子さまの学習院初等科の卒業式を見に行きました。ただ、雅子さまはご静養中ですし、追っかけをする機会もめっきり少なくなりました」(同)

■「内緒ですよ」

 そんな彼女に、追っかけ仲間からは、こんな声が上がっている。

「実を言うと、彼女は生活保護を受けているそうなんです。にもかかわらず、地方にもよく出没している。追っかけ仲間の間でも、交通費や宿泊費をどうやって捻出しているのかしら、と話題になっています」

 最近では、島根県出雲大社で行われた高円宮典子さまの結婚式(10月5日)、両陛下の長崎訪問(10月11日~13日)、広島訪問(12月4日)で、小林さんの姿が目撃されている。さて、この点を彼女に聞くと、

「前夫が病気で働けなくなり、15年くらい前から生活保護を受けています。離婚したのは4、5年程前で、私自身は警備の仕事をしながら毎月8万円支給されていた。ところが、私も体調を崩し仕事を辞め、14年6月から毎月12万円もらっています」

 毎月、家賃や光熱費、電話代を引くと、残るのは5万円。このうち食費は2万5000円で、娯楽や趣味に使えるのは2万5000円とか。

「追っかけの費用は、東京駅とか電車で行けるような近場の場合、毎月の生活保護で手元に残った2万5000円の中から。地方へ行くときは、前の仕事で貯めていたお金から出してます。あっ、貯金の話は内緒ですよ」(同)

 生活保護受給者にしてヘソクリがあろうとは、皇族方も苦笑いを禁じ得まい。

「ワイド特集 羊の皮を被った狼 虎の皮を着た羊」より

週刊新潮 2015年1月1・8日新年特大号掲載

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