綾瀬はるか 勇敢な人に惚れる男目線に共感
本屋大賞受賞『村上海賊の娘』の著者、和田竜氏(44)と2013年大河ドラマ「八重の桜」主演の綾瀬はるかさん(29)。『村上海賊の娘』100万部突破を記念した対談で語った、登場人物のイメージとは。
***
速報「俳優を辞めて自分の中に穴ができて、それを埋める作業を…」 成宮寛貴が明かす“空白期間” 水谷豊に送った手紙の内容とは【インタビュー】
和田:男性の登場人物はどうだったですか。
綾瀬:景のほうが印象に残っていますね。男女を超えて勇敢なところに最後、男の人が惚れ直すじゃないですか。そういう女性はやっぱりわかるな、と男目線でも読みました。自分が男でもそうだろうな、と。
和田:女性と一緒に仕事をしたりして美しい行動や決断を見て、急に評価が変わって恋に落ちちゃうことってあると思うんです。それが児玉就英(なりひで)というキャラクターですね。
綾瀬:弟の景親(かげちか)が立ち向かうところも泣きました。あと、お父さんもユーモアがある人ですね。
和田:お父さんの村上武吉は非常に有能な人として知られていました。有能で切れ者の人物は、それとは逆の子供っぽいところを必ず持っている。娘に対してだけはたがが外れて、愛情があふれ出すような人物として描いていますね。
綾瀬:戦い方ひとつひとつも自分の中で、絵みたいに想像して読めました。登場人物もイメージしやすくて、 もうひとりの姫、琴姫(ことひめ)の肌の質感まで想像しちゃいました。もちっとした感じ、もにょっとして。