綾瀬はるか 実家ではほっかむりして農作業

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〈大河のセリフ、現場で変えた〉

 作家の和田竜氏は、映画監督を目指していたことがあり、物語を書く際には、さきにいちどシナリオを書いてから、小説に書き起こす。

(綾瀬)「この小説にもすごくいいセリフが出てくるんですけど、和田さんはセリフってどうやって考えるんですか?」

(和田)「これぞ、っていう決め台詞は、物語を書く前からなんとなく決まっているんです」

(綾瀬)「私は、主人公の景が淡路島に着いたときに言う、『戦おうともせずに、お前らは恥を知れ!』っていうセリフが心に残っています。読んだときに『よしっ、来たーっ!』って気持ちが盛り上がりました」

 対談は、演技のことにも及んだ。綾瀬さんはこう語る。

「原作があって、演じる人物の過去が書いてあるときは、人間像がよくわかるんですけど、例えば1日の出来事を描いた映画だと、役をどう捉えていいかわからなくなることもあって。演じている途中で、『この人がこんなセリフを言うかなあ』と思う瞬間がたまにあるんです。『八重の桜』も、最終回に後ろ向きなセリフが出てきて、みんなで『八重は最後にこれを言うだろうか』と話して、現場でセリフを変えたんですよ」。 

 書くときと、演じるとき、役柄の“核”をいかに捉えるか……。作家と女優の同郷対談は予定時間を大幅に越えて、おおいにもりあがった。

デイリー新潮編集部

週刊新潮 2014年5月29日号掲載

※「本屋大賞『村上海賊の娘』100万部突破記念 『和田竜』×『綾瀬はるか』ローカル対談」より一部抜粋掲載。

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