綾瀬はるか 実家ではほっかむりして農作業
〈大河のセリフ、現場で変えた〉
作家の和田竜氏は、映画監督を目指していたことがあり、物語を書く際には、さきにいちどシナリオを書いてから、小説に書き起こす。
(綾瀬)「この小説にもすごくいいセリフが出てくるんですけど、和田さんはセリフってどうやって考えるんですか?」
(和田)「これぞ、っていう決め台詞は、物語を書く前からなんとなく決まっているんです」
(綾瀬)「私は、主人公の景が淡路島に着いたときに言う、『戦おうともせずに、お前らは恥を知れ!』っていうセリフが心に残っています。読んだときに『よしっ、来たーっ!』って気持ちが盛り上がりました」
対談は、演技のことにも及んだ。綾瀬さんはこう語る。
「原作があって、演じる人物の過去が書いてあるときは、人間像がよくわかるんですけど、例えば1日の出来事を描いた映画だと、役をどう捉えていいかわからなくなることもあって。演じている途中で、『この人がこんなセリフを言うかなあ』と思う瞬間がたまにあるんです。『八重の桜』も、最終回に後ろ向きなセリフが出てきて、みんなで『八重は最後にこれを言うだろうか』と話して、現場でセリフを変えたんですよ」。
書くときと、演じるとき、役柄の“核”をいかに捉えるか……。作家と女優の同郷対談は予定時間を大幅に越えて、おおいにもりあがった。
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