Xデーは5月14日 スノーデン、新たな未公表情報を「暴露」

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 アメリカ、オバマ政権が、国の威信をかけて一刻も早く逮捕したい男といえば、その筆頭は、エドワード・スノーデンだろう。
 NSA(国家安全保障局)とCIA(中央情報局)という合衆国の二大情報機関に在籍したスノーデン。彼は米政府がNSAを使って秘密裏に、アメリカ人のみならず国外も含めてすさまじい量の個人情報をネット上で監視、収集していたことを告発、暴露し、一躍時の人となると同時に、“世界最強”の国アメリカから追われる立場となった。

 通信の傍受に関しては、アメリカの名立たる最大手IT企業、サービス・プロバイダーが協力を拒むことなく、各社のサーバーから直接データを収集していた──スノーデンの告発をもとにしたスクープ報道は、アメリカのみならず、全世界に衝撃を与えた。
 なぜなら、すでになくてはならないインフラであるインターネットが、国家の監視システムと化していたことを白日の下にさらしたからだった。

スノーデンから機密文書を託されたジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド

 スノーデンの一連の告発を記事にした英紙〈ガーディアン〉は、本年度のピューリッツァー賞を受賞したが、この栄誉は実は専属コラムニストの契約を結んでいた、社外のジャーナリストがもたらしたものだったことをご存じだろうか。
 グレン・グリーンウォルド、1967年ニューヨーク生まれ、弁護士資格も持つ彼は、今回のスノーデンのスクープを筆頭に、調査報道で数々の賞を受賞している辣腕ジャーナリストである。


 スノーデンと真っ先に密会し、心から信頼を寄せた彼から自身の運命と数万に及ぶ膨大な機密文書を託されたグリーンウォルドが、未公表の機密文書を多数収録した「暴露」本を、5月13日に世界24か国で同時刊行する。
 日本版は時差の関係で5月14日、『暴露 スノーデンが私に託したファイル』のタイトルで新潮社より発売される。
 内容の詳細は、関係者の間でも箝口令が敷かれ明らかにされていないが、香港で密会した情報提供者スノーデンの実像、そして文書の戦慄すべき全貌が明らかにされているという。

 スノーデンと敏腕ジャーナリストは何を「暴露」し、オバマ政権、そして全世界にどのような衝撃を再び与えることになるのか? それは5月14日というXデーを待つしかない。

デイリー新潮編集部

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