2014年本屋大賞は和田竜さん『村上海賊の娘』に決定!
全国の書店員が「いちばん売りたい本」を投票で選ぶ「本屋大賞」が本日発表となり、栄えある2014年本屋大賞の第一位(大賞受賞作)は、和田竜著『村上海賊の娘』(新潮社)に決まりました!
本屋大賞は2004年に始まり今回で11回目。日々お客さんと接している書店員が選ぶため、広くどんな読者にでも受け入れられる「本当に面白い」本が選ばれると評判となっています。選ばれた作品は次々と映画化・ドラマ化され、受賞作の面白さには太鼓判が押されたようなもの。
今回の受賞の和田竜氏は2009年の本屋大賞で『のぼうの城』が2位。二度目のノミネートで大賞の栄冠に輝きました。
■『のぼうの城』著者の最高傑作
『村上海賊の娘』は、爆笑問題の太田光さんや杏さんらを虜にして映画化もされた『のぼうの城』を超える一大歴史エンターテインメント。
ヒロインは戦国時代に瀬戸内海を席巻した「海賊王」村上武吉の娘・景(きょう)。信長に追い詰められ窮地に陥った本願寺を救うため、戦いに身を投じる破天荒な姫と型破りな海賊から目が離せません。
また村上海賊だけでなく、敵の織田方もカッコいいけど可笑しかったり、小狡かったり、泣かされたりと実に魅力的。
海賊ならではの合戦シーンと人間ドラマは、『ワン・ピース』越え(!)の面白さと感動があります。
前作『小太郎の左腕』刊行後、4年間をこの一作の執筆にかけただけあって、文章に磨きがかかり、凄みと深みに圧倒される作品となっています。
■2013年のベストワン
評論家や編集者、書店員が選ぶ週刊朝日「2013年歴史・時代小説ベスト10」の第一位に選ばれるなど、2013年ベストのエンタメ小説との呼び声も高く、 各方面から絶賛の声が挙がっています。
読書家・ブックガイドとしても有名な女優・脚本家の中江有里さんは週刊新潮「読む見る聴く 年末年始お薦めガイド」にて『村上海賊の娘』を2013年BOOK Selectionのベスト5の1冊に選んでいます。また作家の諸田玲子さんも朝日新聞「時代小説 2013年私の3点」のひとつとして同書を取り上げています。
また今年3月には、優れたエンタテインメント小説に贈られる吉川英治文学新人賞も受賞し、ますます注目を浴びるなか今回の受賞となりました。
女性から男性まで、普段歴史時代ものに接していない若者から、歴史時代小説を何年も読み続けている年配の方まで、すべての読者が夢中になってしまう、その魅力と魔力。話題沸騰のこの機会に楽しんでみてはいかがでしょう。
『村上海賊の娘』プロモーションムービー