公共機関で騒ぐ子ども 困った行動を直すポイントはこれ 専門家が解説

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子どもと一緒に遠出する機会がぐんと増える季節です。

 しかし小さな子ども連れで、電車や飛行機に乗るとき心配なのが「浮かれた子どもが大騒ぎ」とか「疲れてぐずって大泣き」など、公共機関での子どものお行儀。

「躾のなっていない子どもは電車に乗せるな!」「赤ん坊を飛行機に乗せるなら、睡眠薬を飲ませろ!」などというブログやツイートを見かけるたび、興奮しやすい子どもを静かにさせるなんて到底ムリに思えて、お出かけやめようか…と心が折れそうになりますが、親のちょっとした工夫で、周囲も絶賛のお行儀を身につけることが出来るのです。

 簡単でありながら、即効力を発揮しそうな、子どもとのコミュニケーション術を教えてくれたのは、『子どもの困った!行動がみるみる直るゴールデンルール』の著者の河野俊一さん。発達の遅れを抱える、集中しにくい子どもを対象とした教室を主宰するうち、子どもの心にまっすぐ届く言葉の使い方を会得したそうです。

■ポイントは《問いかけない》

 ポイントはたったひとつ。騒ぐ子どもに注意するとき「こっちで座ろうか?」「お母さんと手をつながない?」のような疑問系や、「~してほしいなぁ」「してくれるとうれしいんだけど」というのをやめるだけ!

 こんな簡単なことで、子どもが言うこと聞くなんて信じられない! と思われるでしょうが、子どもが「イヤだ!」という返事をするのは、親がそういう言葉の使い方をしているから。

 この尋ね方の問題点はずばり、「子どもの意向(気持ち)を聞く」ということ。つまり、子どもに判断をゆだねるところにあります。子どもは敏感にそれを感じ取って、「(だったら)やらない!」と答えるのです。

 こういう時には、子どもの目を見て「座ります」「静かにします」と丁寧かつきっぱりとこちらの意志を伝えることが大切。これだけで「大事なことは親が決める」「これはお願いではなく、しなくてはいけないことなのだ」ということが自然な形で子どもに伝わるのだそうです。

■親のちょっとした工夫で、イヤイヤ期、反抗期もなんのその!

 河野さんは、「イヤイヤ期や反抗期でも、親のちょっとした工夫、言葉のかけ方ひとつで、家族が楽しく過ごせるようになる」と言います。同書には、公共の場でのルールの他にも

「たたく、物を投げる」
「片付けができない」
「うそをつく・言い訳をする」
「食事の習慣とエチケット」
「あいさつと言葉遣い」

 など、子どもの困った行動がみるみる直る「魔法の言葉がけ」の方法が満載が紹介されています。

 子どもの声をしのぐ大声で怒鳴りつけるまえに、子どもをはっとさせる言葉遣いで、楽しく子どもとお出かけしてみてください。

デイリー新潮編集部

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