現役東大生が教える“偏差値とやる気”があがるおやつレシピ
3月は受験のオフシーズン。国公立大と一部私大の合格発表を残すのみで、その合否はともかく、受験生はやっと勉強から解放され、安堵しているに違いない。
しかし、4月から受験生となる新高校3年生にとっては、ここからが正念場。そんな子を持つ親ならば、少しでも先んじて勉強に取り組んでもらいたいと思うもの。「しっかり勉強しなさい!」と口が酸っぱくなるほど言う以外に、何かできることはないのだろうか?
■おやつは受験に勝つための武器
「家族がサポートできるのは、やはり食生活。それも、好き嫌いなどで栄養素が偏りがちな普段の食事より、毎日少しずつ口にし、不足している栄養素を補うことができるおやつに注目しています」
こう語るのは、近著『アタマとカラダが冴える! 東大おやつ教室』(新潮社刊)で、独自のおやつレシピを公開している東大料理愛好会代表の宮崎拓真さん(東京大学・教養学部2年)。作り方や食べ方を工夫するだけで、おやつは集中力や記憶力をアップさせ、身体の疲れまでとるのだという。そんなレシピを本から少し紹介すると……。
例えば、長時間勉強して疲れた脳には「はちみつレモン」を。材料であるはちみつは約8割が糖分で、しかもほとんどが脳のガソリンと言われるブドウ糖と果糖でできているため、脳の働きが再び活性化するのである。
夜食には「梅とろろ茶漬け」を。ご飯にのせる梅干しのクエン酸は、胃腸の働きを活発にするだけでなく、疲労物質の乳酸を分解して身体の疲れまで軽減してくれる。
■小言よりも手作りおやつが効く
宮崎さんによれば、こういったアタマとカラダの「受験体質づくり」は、早ければ早いほど効果が上がるという。できれば、新学期前のこの時期から始めたい。
「勉強についてあれこれ小言を言われるより、自分の身体のことを考えて作ってくれたおやつの方が、受験生にとっては励みになる。手作りのおやつには、そんな効用もあるんです」
現役合格まで、新高校3年生に残された時間は10か月足らず。試練が待ち受けるわが子のため、アタマとカラダに効く「東大おやつ」に挑戦してはいかが。
同書には他にも「偏差値とやる気をあげるレシピ」を51個掲載。
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はちみつレモン
材料(1杯分)
水……150ml
レモン果汁……大さじ2
はちみつ……大さじ1
氷……適量
作り方- 1
- グラスに氷以外の材料を入れてかき混ぜる。
- 2
- [1]に氷を入れていただく。
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梅とろろ茶漬け
材料(2人分)
ご飯……茶碗2杯分
梅干し……2粒
長いも……15cm
だし(水……300ml、だしの素(顆粒)……小さじ1強、みりん……小さじ1、薄口しょうゆ……小さじ1)
すりごま(白)……適量
刻みのり……適量
作り方- 1
- 梅干しは種を取り出し、包丁で軽くたたく。長いもはすりおろす。
- 2
- 茶碗にご飯をよそい、[1]をのせる。
- 3
- 鍋にだしの材料を入れ、沸騰させてから火を止め、[2]にかける。
- 4
- 食べる直前にすりごまとのりを散らす。