高梨沙羅もバレエ出身! 我が子にバレエを習わせる人続出

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 ここ数年、ローザンヌ国際バレエコンクールでの日本人ジュニアの活躍が何度も報じられている。そして今年は、17歳の二山治雄さんが優勝、15歳の前田紗江さんが2位、18歳の加藤三希央さんが6位に入賞。日本の“男子が”1位に輝くのは1989年の熊川哲也以来の快挙、とメディアを賑わせ、バレエに国際コンクールがあることを知った人も多かったのではないだろうか。

■バレエが、少しずつ市民権を得始めている

 とはいえ、実はここ15年くらいの間、このコンクールにおいて日本人が受賞しなかった年は無いといっていいくらいなのだ。ちなみに今現在国内外で活躍する日本人ダンサーたちの中のローザンヌ国際バレエコンクール受賞者を数えると、30人近くに上る。80年代にこのコンクールで受賞した熊川哲也、吉田都などは、世界三大バレエのひとつに数えられる英国ロイヤルバレエ団に入団し、東洋人として初めてプリンシパル(常に主役を務める)に昇りつめるという偉業を成しているが、それでもその頃は、マスコミもこんなに騒がなかった。

 バレエが注目されるようになった背景には、昨今の“大人が始めるバレエ”ブームが少なからず影響しているのではないだろうか。大人のクラスを開設するバレエスタジオが急速に全国に広がり、やがてスポーツジムのプログラムにバレエがあるのが当たり前になった。バレエが身近な趣味になったのだ。

■ダンス必修化が、子どものバレエ人口を増やす?

 バレエは、今も昔も女性の憧れのお稽古ごとのひとつ。しかし20~30年前の日本には教室も少なく、敷居が高いイメージから誰でも気軽に、というわけにはいかなかった。そうした少女時代を経て大人になった女性たちが趣味としてバレエを楽しむようになり、やがて母親になると今度は自分の子どもにバレエを習わせたい、そう思うのはごく自然なことだろう。

 さらに。菅井円加さんがローザンヌ(当時17歳)で1位になった2012年には、中学校でダンスが必修科目になった。それを機に「同じ踊るのなら女の子にはバレエを、どうせスタートするなら早いうちに」と考える保護者も増えているのか、未就学の子どもを対象にしたバレエ幼児クラスが、にわかに賑わっている。

子どもを対象にしたバレエ教室が人気。

■スキージャンプの高梨も基礎はバレエだった

 日本最大手のバレエ用品メーカー、チャコットは、2011年よりキッズバレエモデルを募集しているが、応募数は年々増え、2013年には1000人を超えた。同社が監修した『お教室選びから着こなしまで はじめてのバレエ』も14日に刊行される。子どもにバレエを習わせたい親のために、基礎知識を教えてくれるDVD付きの入門書だ。

 バレリーナは、身体条件はもちろん、地道な努力と厳格な生活の両立が求められるため、頑張れば誰もがなれるというわけではない。でも、今年のソチ・オリンピックで注目されたスキージャンプの高梨沙羅選手のように“バレエを習っていたから人並み外れた柔軟性とバランス感覚が養われた”というケースもある。音楽性、芸術的センス、マナーなど、バレエから身につけられることは他にもたくさんある。姿勢もよくなるし、精神面も鍛えられる。

 何より「バレエを習っている子は美人が多い」、これは永遠のメリットといえそうだ。

デイリー新潮編集部

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