「あまちゃん」と「尼さん」の奇妙な縁
誰もが何か語りたくなる。一言言いたくなる。NHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」にはそんな魅力があるようで、今やオジさん向けの週刊誌までもが毎週のように特集を組んでいる。
このブームの真っ只中に刊行されたのが、『プロの尼さん 落語家まるこの仏道修行』(新潮新書)。著者は、現役の尼さんにして、落語家でもある露の団姫(つゆのまるこ)さんだ。あっちは「海女」で、こっちは「尼」。タイトルから「あまちゃんブームに乗っかろうとしているな」と疑う方もいるかもしれないが、実は本書の著者のほうが、先にNHKの朝ドラとはご縁があったのである。...