日中の近代史を書き換える試み/『真実の満洲史【1894-1956】』

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 どどーんと景気のいい地図が、この本の48頁に載っかっている。「日本の最大勢力の及んだ範囲」を示した地図で、北はアッツ島、満洲から、南はガダルカナル島、蘭領東印度まで。つまり昭和十七年時点での大東亜共栄圏を誇る地図である。この地図を指して、著者は言い放つ。
「日本もこれくらいのものを教科書に載せないでどうするのかと言いたいです。大日本帝国はこれほど広かったのです」
 近隣諸国の歴史の押しつけに立ちはだかり、文科省や史学界に対し、ラディカルな挑発がなされている。...

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