小泉進次郎、国会にも苦言 ベテラン議員からの舌打ち

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「聖域なき構造改革」をぶち上げた父親のごとく、部会長として農協改革に取り組めば、一方でこども保険を提唱する。安倍官邸への批判も躊躇しない小泉進次郎自民党筆頭副幹事長(36)は向かうところ敵ナシといったところだが、そんな彼が新たな「改革」に手をつけようとしている。

 政治部デスクによれば、

「9月に衆議院を解散した時に、小泉さんは議場で万歳をしませんでした。その理由を記者に問われて“合理的な理由がない”と答えた。要は彼の眼には国会にムダなことが多いと映っているようです。実は特別国会が始まってから、党内の会議で国会対策について積極的に発言をしています」

 実例を挙げてもらうと、

「特別国会で選ぶ議長と副議長の投票に関し、“事前に決まっている人事なのだから、時間短縮できないか” と苦言を呈したり、“総理と大臣が国会に張り付く時間が長すぎる”とも話しています。各委員会については、“複数が同時刻に立つと、2つの委員会に所属する議員は出られない”といった問題点を指摘。さらに、“AI(人工知能)の時代にこんなことをしていたら、世界に取り残される”と快気炎を上げているそうです」

 AIが国会の何に関係しているかは分からないが、

「幹事長室の上司である林幹雄幹事長代理はご満悦で、“国会対策について考えてみたら、と俺が言ったんだ。議長に提案でもするか”なんて話しています。すっかり、後見人気取りですよ」(同)

 この発言、すでに幹事長室から自民党の国対に伝えられているものの、ベテラン議員に言わせると、

「議長と副議長は衆議院が選出する規則なので、投票にせざるを得ない。また、委員会も全員の予定に合わせていたら、開催がどんどん遅れ、議論の停滞を招く。言いたいことは分かるけど、現場のことがまだ分かっていない人の意見だ」 

 世界を見据えるのもいいけれど、まずは党内の“舌打ち”に耳を傾けては――。

週刊新潮 2017年11月30日号掲載

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