富山県が首位に立った「美肌」採点 最下位は群馬県…

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「なるほど当然の結果かもね。湿度と紫外線量。女性の美肌を生み出す2大要素ですものね……」

“ニッポン美肌県グランプリ2017”の授賞式(11月7日、東京・鉄鋼会館)で、招かれた女性たちの口から自然に漏れた言葉である。

 全国47都道府県の女性の肌、約70万人を調査して、ビッグデータから偏差値順位をつける。5年前の12年から化粧品大手の「ポーラ」が行っている試みだ。宣伝部の担当女性が語る。

「8つの因子で女性たちの肌を分析・評価します。①肌が潤っている。②キメが整っている。③毛穴が目立たない。④シワができにくい。⑤くすみがない。⑥シミができにくい。⑦ニキビができにくい。⑧マイクロダストに強い。首位の富山県は、キメ、シミやくすみ、毛穴などの項目で非常に良い結果が見られます。今年は日照時間が短くて紫外線量が少なく、降水量が多くて湿度も高いためです」

 美肌を作る要素は、日本海側の気候にあり、なのだ。因みに12年の第1回大会から4年連続で1位だった島根県も日本海に面している。この美肌を生む住環境に化粧品のポーラが注目している。

「会場の女性たちも自室で湿度と紫外線の調節が可能ならいいのにとおっしゃっていましたが、これから、大手家電メーカーと模索検討していくところです。今の技術力なら太平洋側に居ても、同じ環境は享受できるはずです」(同)

 このビッグデータ、気になるのは、6回中4回も最下位に鎮座する群馬県だ。高崎在住の女性に聞くと、

「そりゃ、この空っ風だもの、湿度もへったくれもないよ。自分の部屋を“裏日本”みたくするって? なんでそんなこと!」

 まだまだ最下位争いはつづきそうだ。

週刊新潮 2017年11月23日号掲載

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