入場料6900円「レゴランド」 名古屋の汚名返上に期待

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 オモチャとしての知名度は抜群だが、果たして今回の勝算は……。

 4月1日、名古屋市にテーマパーク「レゴランド・ジャパン」がオープンする。名古屋駅から電車で20分ほどの港湾エリアに広がる敷地は、東京ドーム2個分(約9ヘクタール)。園内には、レゴブロック製の名古屋城や約9メートルの東京スカイツリーなどが並ぶほか、40以上のアトラクションが楽しめる。屋外型のレゴランドとしては、世界で8番目、もちろん国内初の大型施設だ。

レゴランド・ジャパン(公式サイトより)

 地元記者が言う。

「昨年、名古屋市が行った都市ブランド・イメージ調査で、名古屋は他の大都市に比べて“最も行きたくない、魅力に欠ける都市”という結果になりました。その意味でレゴランドに期待が掛かっています」

 東にディズニー、西にはUSJという“二大巨頭”が。世界展開する大型テーマパークのいわば空白地帯だった中京エリアは、このレゴランドで汚名返上したいところではある。

「初年度に200万人の来場者数を見込んでいます。ターゲットは、12歳までの子供とその家族ですが、今の子供は、小学生の頃からゲームです。誰もがレゴを一度は通るとはいえ、離れる年齢も早いように思います」(同)

 その点を補うかのように、ジェットコースターやメリーゴーラウンドなどの乗り物もあるが、二大巨頭のような“最先端”といったものとは程遠い。それでも料金は大人6900円、子供5300円。なんと子供料金にいたっては、ディズニーやUSJよりも高いときた。

 テーマパーク評論家の佐々木隆氏の話。

「私も料金設定が、かなり強気だと思いました。乗り物系のアトラクションが、ディズニーやUSJと比べ、スタンダードに感じます。一度は行ったとしても、リピーターになるかと言われれば、やや疑問ですね。せめて4000円くらいだといいんですけれど」

 レゴランド担当者は、「ご納得いただける価格」と言うが、まずはゴールデンウィークでお手並み拝見。

週刊新潮 2017年3月30日号掲載

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