朝日「天声人語」、裏取りなしのトランプ逸話を掲載
〈日米安保「前のめり」では危うい〉(1月31日付朝日新聞社説)。確かに、前のめりは危険である――。「弱者の味方」の朝日は、米国のドナルド・トランプ大統領(70)がどうにもお気に召さないようで、彼の監視を続けている。折も折、同紙は政治家の言動の真偽を見極める「ファクトチェック(事実確認)」なるコーナーを新設。ならば、当の朝日の記事をファクトチェックしてみることにしよう。
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トランプ氏への嫌悪感を漂わせる朝日は、2月10日付の名物コラム「天声人語」にこう記した。
〈安倍晋三首相が首都ワシントンに続けて向かう先は、南部フロリダ州の高級リゾート施設「マール・ア・ラーゴ」(以下マール)である。トランプ大統領が所有し、別荘としても使う〉
〈もとはシリアル食品で財をなした穀物王の娘が1920年代に建てた邸宅である。一目見て気に入ったトランプ氏はまず目の前の砂浜を買い取る。「壁を作って海を見えなくしてやる」と相続人らに迫り、豪邸を破格の安値で手に入れた。よほど壁が好きなのだろう〉
いかにも朝日が好みそうな、トランプ氏の傲岸不遜な逸話である。しかし、
「おそらく、『元ネタ』は一昨年11月14日付のワシントン・ポストの記事だと思うんですが……」
と、ある朝日ウォッチャーは指摘する。そこには、
「トランプにインタビューした話として、天声人語に酷似した内容が載っています。彼はマールを購入するために2800万ドルを提示したものの、断られると強気に出て、真ん前の海岸(砂浜)を第三者から購入し、そこに醜い家を建ててマールからの見晴らしを台無しにしてやると語っていた、というものです」
なお、朝日に引用元は示されておらず、先のファクトチェックコーナーが始まったのは、件(くだん)の天声人語と同日である。
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