森田剛が気もそぞろ…宮沢りえ“元カレ”との共演

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 偽りの愛さえも本物の愛にすり替えてしまうようなこの世界では……(『つかこうへい正伝 1968-1982』新潮社)。舞台裏における役者たちの魂の交錯を描いた名作「蒲田行進曲」でのモノローグ。虚実皮膜のあわいを漂う演劇の世界を的確に言い当てた言葉だ。本誌(「週刊新潮」)が只ならぬ仲を報じた宮沢りえ(43)と森田剛(37)の出会いも舞台だったが、彼女が“元カレ”と共演することになって、森田は気もそぞろだという。

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 今月18日より公演が始まった「足跡姫」は、野田秀樹の作・演出で、故・中村勘三郎へのオマージュを込めたものである。

 先日、「湯を沸かすほどの熱い愛」によって報知映画賞と日刊スポーツ映画大賞の主演女優賞を受けた宮沢が主役。芸能記者に聞くと、脇を固めるのも、

「大河俳優の妻夫木聡に加えて、佐藤隆太、鈴木杏、そして野田秀樹など、錚々たる顔ぶれで、ファンならずとも初日が待ち遠しいところです」

 もっとも、

「実は、作品とは別の意味でも注目されているのです」

 と舞台関係者。なぜなら、

「俳優の古田新太も出演するのですが、彼と宮沢は過去に“フライデー”されているからです」

 事実、舞台の打ち上げ後に手をつないで歩いている場面を「FRIDAY」が掲載したのは、2013年春のこと。

「古田とりえは共演することが多いけれど、森田くんはかなり気にしているようなんです」(同)

 昨年10月22日の夜、森田とりえは渋谷の蔦屋書店で人目もはばからずにデートした後、りえ邸で朝まで過ごした。翌日のV6のステージには、森田へ温かな視線を送る宮沢と7歳になる愛娘の姿があったのだ。

宮沢りえ

■“あなたなしでは…”

 ここ数年、りえは共演者とのランデブーを複数回に亘って報じられてきた。

「ビジネスライクな女優が多いなか、宮沢さんは現実と芸術との境を軽々と越えてしまうようですね。ただ、似たようなことは精神科医の世界でもままあるのです」

 と語るのは精神科医の和田秀樹氏である。

「薬を渡すだけの日本と違って、アメリカではおよそ2割の医者が患者と男女の関係になったという統計がある。『投影同一化』と呼びますが、相手の心理状態とシンクロすることがあり、治療が進むにつれ、患者と治療者という境がなくなってしまうのです」

 恋愛感情がこうやって発展した場合、

「現実的な打算が働いておらず、“あなたなしでは生きていけない”ほどのパワーを感じさせることが多い。それだけに、別の対象へその力が振り向けられてしまったら、受け手は欠落を感じ、淋しさを覚えることもあるでしょう」

 実際、森田の真率な感情の吐露のようにも聞こえてくる。ライバルは“元カレ”のみならず、男性共演者全員ということになるのだから。

 一方で、ベテラン芸能記者の打ち明け話によると、

「いまは還暦超えのトップ女優が以前、“舞台の共演者とはとりあえず交わる。隠し事がなくなった方がラクなのよ”と何ともなしに呟いていました」

 舞台裏での芸の肥やし方に口を挟むつもりはないが、冒頭の台詞は、「昼を夜にすることなんて、朝飯前の出来事なんです」と続く。恋人を他人にすることだって……。

ワイド特集「最後の福袋を買い占めろ!!」より

週刊新潮 2017年1月19日号掲載

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