安倍昭恵総理夫人、三宅洋平と反基地運動を訪問 「明らかな挑発行為だ」

国内 政治

  • ブックマーク

 艾年(がいねん)を過ぎた女が、夫に内緒で若い男と南の島へ――。しかもオンナが現職の総理夫人となれば、ヘタな恋愛小説顔負けの掟破りな行動である。アッキーこと安倍昭恵総理夫人(54)が、この夏に決行した危ういロマンスの顛末をご紹介しよう。

 ***

迷コンビ?

 ファーストレディが“秘め事”の地に選んだのは、沖縄県東村の高江地区にある米軍北部訓練場。オスプレイが発着する計画のヘリパッド建設を巡って、防衛省は8月5日以降に反対派の設置するテントを強制撤去すると通告していた。警戒する警察と反対派双方に緊張が走る中、翌6日夕方に昭恵夫人が電撃訪問を果たしたのである。

「彼女は夫にも伝えずやって来たので警備の警察は大混乱。肝心の滞在はわずか10分で、座り込みの人々からも“何しに来た”と怒号が飛びました」(地元記者)

 それもそのはず。約10年前から始まった高江の反対運動は年々激化。7月には辺野古の5倍となる500名の機動隊が動員され、反対派住民や全国から集まった活動家と衝突。多数の逮捕者や負傷者が出ているのだ。抗議を続ける「ヘリパッドいらない住民の会」に聞くと、

「総理夫人は何のアポイントもなくやって来て明らかな挑発行為だ。僕らが手を出していれば、運動も潰されて政府のいいようにやられる。そういうやり口だよ」

 と、興奮気味に憤る。時の総理夫人に手を出そうなんて穏やかではないが、そんな猛者が集う“戦場”に、昭恵サンはSPもつけず乗り込んだのだ。自らのフェイスブックには、〈残念ながら警護対象ではないのですよ~自由に行動させてもらってます。日本はそれだけ安全な国ということでしょう〉などと能天気な発言をしているが、不測の事態も起り得た。それを案じてか、アッキーの傍らには白馬の騎士が寄り添っていたのだ。

■「愛してるんだもの」

 今回の沖縄行きをアテンドしたのは、彼女より一回り以上年下の38歳の男性だという。いったい何者なのか。

「先の参院選で、山本太郎氏らの支援を受けて東京選挙区から出馬した歌手の三宅洋平さんです。アッキーは選挙後の7月17日、池袋の飲食店で彼のライフワークである反原発、沖縄問題を巡って意気投合。“私は夫と意見は食い違うけど離婚はしない。だって愛してるんだもの”と語って涙を流した。挙句、酔った勢いに任せて総理にかけた携帯を、その場で三宅さんに渡したのです」(三宅氏の支援者)

 子供がいない分、奔放に過ごす妻を今まで大目に見てきた安倍晋三総理も、この電話には困惑しきりだったと官邸関係者が明かす。

「夫人から着信があったと思えば、出たのは与党批判の泡沫候補。なんで俺が話さないといけないのと総理も愚痴っていたそうです」

三宅洋平Twitterより

 で、三宅氏はこの日のツイッターで、〈総理、何なら一緒に高江に行きませんか、とは云えませんでした。三宅はまだそんなもんです。昭恵さんはチャーミングな方でした。幾ら批判の声があろうが、そう思います〉と綴る。反基地運動の最前線・高江に興味を持った昭恵サンは、総理は口説けずとも自らに熱視線を送る三宅氏に、水先案内を頼んだというワケなのだ。

 だが、反対運動のリーダーで沖縄平和運動センターの山城博治議長は手厳しい。

「当日昼前に三宅洋平さんから連絡があって、来るなら派手にしないでと言ったんですけどね。ここは安倍政権の攻勢に耐えて踏ん張っているところ。夫人が別の形で来られるのは、正直好ましくない。彼女のPRになるだけでしょう」

 当の反対派からもソッポを向かれる始末。この期に及んで総理からも呆れられては、“ひと夏の経験”の代償は大きかったと言うべきか。

「ワイド特集 掟破りの掟」より

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。